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『アフマドネジャドとシュンペーター(5)』
「革命防衛隊」 アメリカの動きを語るために寄り道をしてしまった。しかし、これでイラン・イラク戦争が... 「革命防衛隊」 アメリカの動きを語るために寄り道をしてしまった。しかし、これでイラン・イラク戦争が何をイランに残したのかを語る準備ができた。イラン・イラク戦争は、何を残したのか。それは、革命防衛隊という軍隊の成長であろう。この場合も、成長よりも肥大化という表現が、より適当かもしれない。これが1979年のイランの革命政権の成立以来に起こった重要な政治現象の一つだろう。 革命防衛隊というのは軍隊である。イランには二つの軍隊がある。王制の時代から存続する普通の軍隊と革命防衛隊である。1953年に軍隊がアメリカのCIA(中央情報局)やイギリスの諜報機関のMI6と共謀してクーデターを起こし、民主的に選ばれたモサデク政権を転覆させた。その前例があったので、イランの革命政権は軍隊を信用しておらず、軍隊のクーデターから革命を守るための第二の軍隊を作った。これが革命防衛隊である。したがってイランは二つの軍隊
2012/01/23 リンク