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『風景2 見えない川のほとりで(その5)』
「ねえ、これ買ってきたから書いて」 彼女はそう言ってぼくに紙袋を渡した。 「何これ」 「履歴書セット... 「ねえ、これ買ってきたから書いて」 彼女はそう言ってぼくに紙袋を渡した。 「何これ」 「履歴書セット。封筒も入ってるよ。 忘れないうちに今から書いてよ。 あたしシャワー浴びるから」 「でも、チャーハンは。今から作るんだけど。 食べてからにしようよ」 ぼくはキッチンに並べておいた材料や調味料を見た。 「書く方が先」 彼女は着替えとタオルを持ってバスルームに入っていく。 「ねえ、どうすればいいの。あたし作ろうか」 ぼくが履歴書を書いていると、 彼女がバスルームから出てきてキッチンのあたりをウロウロしている。 だから食べてからにしようって言ったじゃない。 「スープあたためといて。弱火でいいから」 「スープってどれ」 「コンロの上のなべ」 彼女はなべのふたを開けてのぞきこんでいる。 「いい感じだね。おいしそう」 「何で履歴書なの」 ぼくが彼女にきく。 「友だちがね、仕事があるっていうの。 このまま