僕には好きな人が居て、その人はとても弱い人だった。 彼女はとにかく頻繁..

僕には好きな人が居て、その人はとても弱い人だった。 彼女はとにかく頻繁に泣いた。 「変わりたい」といっては泣き、「自分が不甲斐ない」と言ってはまた泣いた。 僕は彼女の涙に対してどうすることもできなかったし、なにかしようともしなかった。 ただ、彼女は泣いていても真剣に話をすることの出来る人だった。 だから僕も真摯に彼女に向き合って、その話に耳を傾けるようにしていた。 彼女のことを弱いと思っていたのは僕だけで、僕以外誰も彼女の涙を見たことがなかったと知ったのは随分後になってからのことだ。 少なくとも僕の知る彼女は常に自分の弱さに苦しみもがいていて、 ときどき思い出したようにうちに来ては、涙を流すのだった。 ひとしきり泣いた後、彼女は決まって凛とした顔つきになって、「よし。」というのだった。まるで新しい自分にスイッチを入れるみたいに。その瞬間の彼女の顔は今も僕の脳裏に焼き付いている。地獄の業火に

[iwsky]

切ない話。強いのはお互い様さ。

[chroju]

ちょっと胸に来た文章。

[rxh]

TB(フォローアップ)で文句言ってる増田はツンデレ。

[kijou]

そうやってお前はそこで立ち止まってろ。

[y-kawaz]

メンヘラか、苦労するよ、頑張れ。

[mnemo]

950字。 /10ブコメ、7tweetぶんの作る世界。

[aozora21]

きみはほんとに強い…泣いている人を前にどの手も口も出さないてなかなかできることじゃないよね。いや、困ってしまってワンワンワワンはあるんだけど＾＾；；

[kapibara]

トラバも含めて味わい深く読んだ/彼女が母になるとまた違った強さと弱さを持って涙を流すようになると思う

[totttte]

しあわせそうでむかついた。　ｷｰ

[goldhead]

途中、エシディシみたいな女性を想像してしまったので、なにもかも台無しになった。ごめん。

[false_alarm]

女性には、涙を見せる人を選ぶ人がいる。そして、涙を見たことのない人を最後に選ぶのかもしれない。

[Harnoncourt]

これが「男の女々しさ」なのよね。彼女が立派にオバサン化して力強く暮らしてると思いたい。

[alloreverything]

個人史は終わらない。

[kobeni_08]

働きマンの松方に「弘子を見てると、自分がイヤになってくる。俺はそんなに頑張れないよ」と言った彼氏を思い出した。あの場合、男女逆だけど。彼女は彼のように強くなるのを止めたのかもしれない。それはそれでいい

[tora_17]

これは良い読み物。恋人でも夫婦でも友人でも、自力で立ち直る為に相互利用して依存し合わない関係、みたいのは好きだ。上手く言えないけど。

[peropero0721]

ただ話を聞いて欲しかったのかと思ったら、あとから「アクションが欲しかった」といわれることって多いんだよな、うん。多分そんな話。

[ripod]

泣かなくなったのは弱さをみせる相手が「僕」から違う人に変わったから

[giant-killing]

彼女の涙を受け止めるだけのあなた。彼女の相手さんはこれ以上の事を与えられたのだろう。それが何かは分からないけど。

[ftype]

それでも俺は君の事をリア充と呼ぶよ

[white_lemon]

きれい

[kodaif]

"お互いなにも喋らないということはよくあって、僕はその沈黙も決して嫌いではなかった。けれど、そのときの沈黙はいつもとは少し空気が違っているように感じられて、ひどく息苦しかったのを覚えている。"

[kaitoster]

きみのなみだはぼくのものじゃなかった。

[julajp]

強すぎちゃったんだろうね。立つ地平が違い陳腐な同情が無いから泣く事が出来てそれを鏡にして自ら直る。でも鏡よりも肩をあずけられる羽毛が欲しかったのか。それとも見習って強くなったのか。

[fncl]

嫌いじゃない。

[yoh596]

お幸せに！(違

[rakusupu]

「自分の物語」を万人に配慮して書く必要はない。/きっと増田には無自覚の悔恨があるのだろう。そのとき彼女に何かを贈与できなかったこと、もし何かを贈与できていたら何か変わっただろうかという。

[wens31]

初期ハックルベリーとguri_2を足して３で割ったような文章