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永井荷風 もうひとつの「断腸亭日乗」 - オルフェウスの歌
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永井荷風 もうひとつの「断腸亭日乗」 - オルフェウスの歌
銀座禁燈 永井荷風は、関東大震災後百貨店などが次々と建てられてゆく銀座に興味をおぼえ、しばしば自宅... 銀座禁燈 永井荷風は、関東大震災後百貨店などが次々と建てられてゆく銀座に興味をおぼえ、しばしば自宅の偏奇館のある麻布から帝都銀座に足を向けるようになる。しかし、永井は酔客が銀座通りで喧嘩をしたり「酒楼」で乱暴を働いたりする姿を見たりするうちに、「断腸亭日乗」と名付けた日記にこう記すようになる ― 「銀座は年と共にいよ(いよ)厭ふべき処となれり」(昭10・7・9)。 新しい盛り場の散歩 ― 銀ブラという新造語はすでに定着していた ― を楽しみ、その風俗にも接し、料理屋にも理髪店にもしばしば通ったにもかかわらず、荷風は銀座の賑やかさに違和感をおぼえ始める。腰にぶら下げたサーベルを鳴らし、乱暴に通行人に怒鳴る巡査の権柄ずくの態度も小説「濹東綺譚」に描かれる。巡査に呼び止められた時の用心に、荷風は印鑑や戸籍抄本を持ち歩いた。関東大震災後に発布された「国民精神作興ニ関スル詔書」には、すでに震災のこと