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鶴見太郎「座談の思想」書評 魅力引き出す優れた「しきり」|好書好日
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鶴見太郎「座談の思想」書評 魅力引き出す優れた「しきり」|好書好日
座談の思想 [著]鶴見太郎 「だらだら書いてから字数調整するのは素人よ。私なんか書き終えたときには字... 座談の思想 [著]鶴見太郎 「だらだら書いてから字数調整するのは素人よ。私なんか書き終えたときには字数がぴったり合っている。プロだから」。そう平然とのたまう作家に会って、縮こまったことがある。同じ意味で、この本は言論のプロの話である。 座談は垂れ流しのおしゃべりではない。もっと立体的なものだ。一言一句も疎(おろそ)かにしないそんな文章のプロが、ふと舞台裏をのぞかせ、迷いやすきを見せたり、あるいは逆に、思わぬ展開に身をまかせて大胆な仮説を口にしたりするのが、座談の魅力だ。そして文章家からそんな気前のよさを引きだすのが、座談の優れたしきり手だ。 話がばらけるのはだめ、話を手際よくまとめるのもだめ。「話し手の口が自然にほぐれていく」よう気遣いながら、議論としては研ぎ澄ましてゆく、そんな場を拓(ひら)く才人として、著者は、融通とデリカシーを併せもった菊池寛、「大きく掴(つか)み、小さく掴む」力量を