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「開墾地」書評 言葉と自己の間で揺らぐ越境者|好書好日
「開墾地」 [著]グレゴリー・ケズナジャット 本書は英語を母語とし、日本語で小説を描く著者による「... 「開墾地」 [著]グレゴリー・ケズナジャット 本書は英語を母語とし、日本語で小説を描く著者による「言葉」とアイデンティティの揺らぎをめぐる物語だ。 主人公のラッセルは、イラン人の養父とアメリカ人の母を持つ二十代の若者。日本の大学で学ぶ彼は、サウスカロライナの実家に帰ったある日、「Katy did,Katy didn’t」というキリギリスの声で目を覚ます。息苦しいほどの湿気と時差ぼけの頭痛のなか、いくつかの言語によって風景に意味が与えられ、ぼんやりとしていた世界にピントが少しずつ合わされていく――。冒頭で丹念に描かれるそんな心のあり様が、以後、物語の通奏低音として響き続けているように感じた。 父が修理をしながら暮らす古い家の庭には、かつて日本から持ち込まれた葛の葉が海のように繁茂して広がっていた。ラッセルの裡(うち)にある記憶を覆い尽くすかのように、どこまでも生い茂るその葛の描写のなんと濃密
2023/04/15 リンク