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『アイヌモシリ』レビュー:民族のアイデンティティと対峙する少年の想いとは? | CINEMAS+
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(C)AINU MOSIR LLC/Booster Project 『鬼滅の刃』の一大ブームもそうですが、漫画やアニメーション、即... (C)AINU MOSIR LLC/Booster Project 『鬼滅の刃』の一大ブームもそうですが、漫画やアニメーション、即ち文化の力とは恐ろしい(=面白い)もので、野田さとる原作のコミック&アニメ『ゴールデンカムイ』の大ヒットもまた、若い世代に北海道の先住民アイヌの存在や魅力などを幅広く知らしめることになったような気もしています。 小説でも実話を基に、明治から第2次世界大戦に懸けての樺太(サハリン)アイヌ男性とポーランド人民俗学者の運命を描いた『熱源』が直木賞を受賞。 私のような昭和世代としては、忍びとして育てられたアイヌの青年が蝦夷から北極海、アメリカ西部、そして幕末の維新戦争まで一気に駆け抜ける矢野徹の同名小説をアニメーション映画化したりんたろう監督の『カムイの剣』(85)が、今も伝説的な存在です。 アイヌ差別と和解を描いた石森延男の『コタンの口笛』も名匠・成瀬巳喜男監督のメガ