否定しがたい「ヌルさ」 ー映画『花束みたいな恋をした』感想ー - コメカブログ

『花束みたいな恋をした』を観た。評判を聞く限り、現代社会批評っぽい内容(しかもかなり批判的な)なのかな～と思ってたんだけど、鑑賞してみて個人的に抱いた印象はそれとはちょっと違った。 そしてなんというか、主人公である麦と絹はあらゆる意味で「ヌルい」ふたりなんだけど、ぼくはこの「ヌルさ」を否定したくない……というかできないし、この作品そのものも、そういう「ヌルさ」を擁護している映画であるような気がした。 この作品の構造は非常に単純で、 1.カルチャーに傾倒する大学生の男女、麦と絹が偶然に出会って意気投合し、 2.趣味を共有できる喜びのままに恋愛関係を結び、同棲し、 3.しかし麦がイラストレーターの夢に挫折し、就職したことからふたりにスレ違いが生じ、 4.ふたりは別れ、そして今はそれぞれに新しい別の恋人と過ごしている という展開を辿る。 この1と2の場面において、既に多くの人が言及しているように

[www6]

「学生時代に付き合って社会人２年目で別れた元カノは、この映画を観てオレのことを思い出してくれただろうか」というキモ感想を書いてしまいそうなので観ないことにする。

[iinalabkojocho]

こういう映画を作れる作者はすごいし、残酷だし、それがわかるだけで良い映画だと思う。人生ヌルい時もある。いつもかつもハードモードでも困る。あと世代論じゃなくてどの世代にも独特のヌルさはある。

[htnmiki]

私はこれ観て労働有害説の物語だと思いました（おい）

[zaikabou]

体質が古めの会社に正規雇用されると、わりとヌルいまま生きていけるんよ…

[last10min]

ソラニンを思い出した。/ 何者も菅田・有村出てたな。

[mirai28724]

LALALANDにそっくりだな、という感想。

[osugi828]

学生時代に付き合ったカップルが社会に出て別れるという古来よりある話なんで誰もが刺さる。

[aomeyuki]

いい感想だ。基本あまり好きな映画では無いけど、悪く言う気が起きないのはこういう部分を丁寧に描いているからなんだろうなあ。少し尖った部分もあるけど普通の「恋愛映画」という扱いが一番いいと思う。

[ultrabox]

良いレビューだが、嫌な気分になりそうだから観ない。むしろ映画よりレビューの方が面白いまである

[massarassa]

“あの部屋での愛すべき「ヌルい」時間があったからこそ、彼らはつまらない大人への道を正しく歩み始めることができたのではないか”