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参画社会ってどうなのよ?
武田龍夫『福祉国家の闘い』中公新書 ■高福祉社会の残酷な現実■ 一世紀を生きてきた老人に大学生が尋ね... 武田龍夫『福祉国家の闘い』中公新書 ■高福祉社会の残酷な現実■ 一世紀を生きてきた老人に大学生が尋ねた。 「お爺さんの一生で何がもっとも重要な変化でした?」と。 彼は二度の世界大戦か原子力発電か、あるいはテレビ、携帯電話、パソコンなどの情報革命か、それとも宇宙衛星かなどの回答を予測した。 しかし老人の回答は彼の予想もしないものだった。 「それはね──家族の崩壊だよ」。(同書、27頁) この一言に高福祉社会の問題が集約されている。老人の介護はいかなる時代でも家族の中で行われてきた。 しかし今は女性たちが外で働くようになり、家の中の仕事はすべて「公的機関」が引き受けている。すなわち乳幼児の世話をする託児所、学校での無料給食、老人の面倒をみる老人ホーム。 この性別を無視した、男女平等という幻想と女性の社会進出、高福祉による公正で平等な社会を目指した実験は、現実には何をもたらしたか。 まずたいへん
2010/07/25 リンク