小説を純粋に「楽しめなくなった」と嘆く30歳女性に「理想が高すぎる」と鴻上尚史が指摘した真意〈dot.〉

「理想が高すぎるというのもあるのかもしれませんが」と曖昧に書かれていますが、理想が高すぎます。 まるで、中学のサッカー部の少年が、Jリーグの選手を見て、「ダメだ！ 俺にはあんなことはできない！ 俺は最低だ！」と言っているようなものです。 そんなことを言われても、自分の作品は面白くないんだもの、と思ったでしょうか？ もちさんは、「自分の話が面白いか不安なので」と書きますが、プロ・アマ問わず、自分の作品を無条件で「これ最高！ 超面白い！」と言える人は、ちょっとどうかしてると思います。 創作は常に不安なものです。 自分で作ったわけですから、自分で予想もつかない展開だ、なんてことは基本ないです。唯一、登場人物が作者の意志を無視して動き出した時には、そんな興奮もありますが、それはとてもラッキーな場合です。 あーでもないこーでもないと悩んでいるうちに、何が面白くて何が面白くないか、本当に分からなくなっ

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“で、結局は、「やることが好き」かどうかにたどり着くのです”