年末、本屋で。 | [小咄]

現代社会はイメージに溢れている。 多くのイメージはメッセージとともに広告/メディアを通じて送出され、 私たちは消費者としてイメージとメッセージを受信しながら暮らすしかない。 消費社会から自由になるために写真をするなら、 即ち、他の誰でもないこのワタクシとして写真をするなら、 まずはイメージを写真からはく奪しなければならない。 しかしイメージは世の中に溢れてすぎている。 そのため、イメージを失った一枚の写真のもつ意味はたいへんに 薄弱なものとなる。そこで、 ...と、仮説を途中まで立てて、じゃあどうしよっか。てとこまで辿り着けない去年だった。 年末、少し面白かったのは、ピカピカでキラキラのブックファースト新宿で、新品なのにボロボロな水色の表紙の本を買ったこと。とっくに絶版したその本は、どこでこんなに日に焼けてあの新しい店の本棚に収まったんだろうかと思いながら今、読んでる。

[urbansea]

白ホリですら、情報をもってしまう。自然光ってだけでもイメージを抱えてしまう。そういううえに立つのが宮崎あおいかもしれない。…と、ブログ主の本意とは別のところであれこれ想う。