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穏やかな日差しが差し込む夏の午後、私は再びシゲと会い、お茶を啜りながら話をした。 シゲ「今日は、『... 穏やかな日差しが差し込む夏の午後、私は再びシゲと会い、お茶を啜りながら話をした。 シゲ「今日は、『コミュニズムについて』をテーマにして、君と話がしたい。先ず、君が今なおコミュニストであるのかどうか、そして君が考えるコミュニズムとは何か、ということを聞こうか。」 私「私はコミュニストだよ。但し、〈党〉や独裁を支持しているわけではない。現状を批判する意志を持つ者として、コミュニストと敢えて名乗ろうと思っているんだ。」 シゲ「君は経済に疎いことを自認しているよね。だから、君のコミュニズムは政治的というか主意的なものかもしれないね。君は、どういう経緯で、『コミュニスト』を標榜するようになったのか、そしてそれは今なお有効だと思っているか? ということを訊いてもいいかな?」 私「勿論。私が『コミュニスト』を標榜するようになったわけを説明したいと思うんだが、それを語るには、良くも悪くも、柄谷行人という名