『命ということ』のこと

私が中学生の頃だから、１０年ほど前。国語の教科書に載っていた、『命ということ』という作品。 ドイツの小学生（中学生？）が、社会見学でクラス皆でソーセージ工場を見学に行く。 工場と言っても、豚を育てて屠殺する所から見るという生々しいもの。 「この豚はさっきまで生きていたんだ」という言葉に、殆どの子供達がドン引きする中、 ひとりの女の子（あだ名が「マドンナＢ」笑）が、その豚に触れる。 そして、「あたたかいわ、本当にあたたかい」と、生き物の命を実感する。 ・・・というようなお話。（要約は私。手元に資料が無くうろ覚えなので少し違っているかも） 当時、授業で取り上げられた頃は、朗読する時にマドンナＢの台詞が恥ずかしくて嫌だった。 「命は尊いものだ」と、あまりにもわざとらしく突きつけてくるこの作品が、あまり好きではなかった。 でも、今になっても印象的に思い出すのが、この「あたたかいわ」の台詞なのだ。

[greenbuddha138]

実はこの作品、たった３年間しか教科書に掲載されなかった。