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二つの合計出生率
人口についての主な疑問は、今、人口は何人なのか、人口は増えているのか、減っているのか、将来の人口... 人口についての主な疑問は、今、人口は何人なのか、人口は増えているのか、減っているのか、将来の人口はどれぐらいになるのか、増えるのか減るのかだろう。合計特殊出生率は、直近のデータだけを利用して三番目の疑問に答えようとするものである。合計特殊出生率に、現世代と次世代の人口比を示唆し、将来の人口がどうなるかの予測に貢献する。 合計特殊出生率は、再生産年齢(15歳から49歳)の女性の各歳別の出生率、女性一人当たりの出生数、を合計したものである。ある集団の女性の合計特殊出生率が2以上のある水準にあるとその集団の人口は再生産・維持されると考えられ、この水準を人口置き換え水準と呼ぶ。この率は女性の出生の状況を表すものとも捉えられる。 さて、出生を通じての人口の再生産の状況をこの率だけで示すときには、二つの条件が満たされなければならない。一つは、この集団に属する女性の産んだ子はすべてこの集団に属するという