マクロ経済学は1958年に道を誤った - himaginary’s diary

とジョン・クイギンが書いている。かつてロバート・ゴードンは1978年時点のニューケインジアン経済学は今日のDSGEの手法より優れていたと論じたが、クイギンは、そこから遡ること20年前に既にマクロ経済学は道を逸れていた、と言う。 1958年というのは、フィリップス曲線が発見された年である。クイギンは、その発見後に、フィリップス曲線の誤用、それに対する過剰な訂正、そして再訂正といったプロセスが続き、確かにその過程で得られた知見も多いものの、それ以上に忘却の彼方に追いやられた知見が多かった、と主張する。その結果、アービング・フィッシャーのようなケインズ以前の経済学者でさえ馬鹿げていると思うであろう議論が今日の経済学者の間でまかり通っている、とクイギンは言う。 最初の間違いは、サミュエルソンやソローらのケインジアンによるフィリップス曲線の解釈であった。当初の彼らの論文では期待に関する注釈などが付い

[okemos]

面白いなぁ。

[NXn52ezh8saz9Pq]

"[経済]マクロ経済学は1958年に道を誤った

[Cru]

こう指摘されれば、なるほど！と思っちゃうのが怖いところかも。実証からのフィードバックに乏しい経済学って学問は、業界皆で「思いて学ばざれば則ち殆（あや）うし」を実践してるようなところがあるんじゃないか？

[osaan]

興味深い。

[tdam]

"インフレ率がゼロ近傍の場合には、名目金利がマイナスになれないという事実から、実際にトレードオフが存在"""高失業率は自らを持続させる効果"マクロ経済政策はルールベースの金融政策に限定されるべき"

[API]

マクロ経済学は1958年に道を誤った - himaginaryの日記

[maturi]

フィリップス｜http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20121122/Williamson_on_Yellen　http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20120916/a_moderate_case_for_zlb_denial　http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20110324/is_economics_a_science　http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20101031/

[yasudayasu]

インフレ率がゼロ近傍の場合には、名目金利がマイナスになれないという事実から、実際にトレードオフが存在する。ケインズの流動性の罠の議論に含意されており、クルーグマンの日本に関する分析でより明確になった。