春風亭一朝、師匠の柳朝、大師匠の正蔵から受け継ぐ江戸前の芸 一之輔は「すごくいい目をしていた」 - スポーツ報知

落語家・春風亭一朝（７２）は寄席に欠かすことのできない存在だ。江戸前の語り口でトリでの熱演はもちろん、浅い出番でサラッとつなぐこともできる。３月も上席（１～１０日）は鈴本演芸場と浅草演芸ホールを掛け持ち。中席（１１～２０日）は新宿末広亭、下席（２１～３０日）は浅草演芸ホールで、続けてトリ（ともに昼の部）を務める。寄席を大事にする思いは、弟子の春風亭一之輔（４５）ら一門弟子にも受け継がれている。 浅草演芸ホールの２月中席は一朝の師匠で１９９１年に亡くなった５代目春風亭柳朝の三十三回忌追善興行で、縁の深い出演者が集結した。一朝は「三十三回忌と聞いて『早いな』『もうそんなにたったのか』と思いますよ。普段の楽屋でもよく師匠の話で盛り上がるので（亡くなったのも）昨日のような感じもするくらいです」と語る。 そもそもは大師匠にあたる８代目林家正蔵（後の彦六）に入門志願した。当時、正蔵にはあとむ（現・八光