カントの「コペルニクス的転回」 : 池田信夫 blog

2011年06月19日17:07 カテゴリ本テクニカル カントの「コペルニクス的転回」 原発をめぐる議論が不毛な罵り合いになるのは、推進派と反対派が別の「宗教」で、最初から結論が決まっているからだ。人間が論理的に話し合えばわかるというのは大きな間違いで、人間は最初からもっている先入観を事実で確認するのだ。 カントは、こうした構造は認識に普遍的なものだと考え、本書を形而上学（素朴実在論）の批判として書いた。認識は存在の反映ではなく、認識が存在を作り出すのだ。このコペルニクス的転回の最初はヒュームだが、カントはそれによってニュートン力学の正当性を証明しようとした。 「物自体」は認識できないが、それがどういう状態で存在するかは人間の主観で決まる。ではその主観的な認識は何によって決まるのか。それを決める思考様式を彼は先験的カテゴリーと呼んだ。世界を理解するためにまず必要なのは、このカテゴリーを共有

[Apeman]

知らないことについては黙っていればいいのにw

[kenkido]

（あのですね、アプリオリなものとか範疇とか純粋悟性概念とかはですね、誰もの悟性に既に備わっているものでして、肝心なのはそれらによる認識や判断を反省的に批判することでございます。）

[EzoWolf]

「科学理論にとって重要なのは内容より形式（パラダイム）だという彼の主張は」トーマス・クーンが可哀想

[t-hirosaka]

新訳で読むとこういう誤解が生じるという皮肉かと思ったら、そうでもないらしい。

[Fondriest]

「レヴィ=ストロースは「超越論的主観性なきカント主義」と自認した」自認してません。それはリクールからの批判。哲学を虚仮脅かしに使ってるだけ

[kikai-taro]

そうか。カテゴリーというのは、プラットフォームではなく、スコープ(視点・視野・視線)なんだな。

[khkhkh]

純粋理性批判

[tweakk]

しらんかった→「レヴィ=ストロースは「超越論的主観性なきカント主義」と自認したが、トマス・クーンは自分の思想を「歴史的カント主義」と呼んだ」

[hitoriyokozuna]

. → カントの「コペルニクス的転回」

[katow]

池信先生がついにカントまで遡ってる！ｗｗ気持ちは判りますがｗでも大学の頃読んだ内容覚えてないなあ＞純粋理性批判

[georgew]

形式（カテゴリー）が内容に先立つというコペルニクス的転回を実現したのは彼である > 経済学で言うところのframingに通じる解釈。あるいはparadigm論(Thomas Kuhn)と通底。