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松風 (能) - Wikipedia
『松風』(まつかぜ)は能楽作品の一つである。成立は室町時代。観阿弥のオリジナルを世阿弥が改修した... 『松風』(まつかぜ)は能楽作品の一つである。成立は室町時代。観阿弥のオリジナルを世阿弥が改修したと考えられる。須磨に流された貴公子と海人との深交を記した『撰集抄』・『源氏物語』の説話、及び『古今和歌集』の在原行平の歌を元にした秋の曲である。 【登場人物】 シテ:海人松風の霊、 ツレ:海人村雨(松風の妹)の霊、 ワキ:旅の僧、 アイ:里の男。正面先に松の作り物。 ワキとアイの応対により、海辺の松は松風、村雨姉妹の旧跡であると説明される。作り物の潮汲み車が置かれ、一声があり、松風と村雨の姉妹が登場する。村雨は水桶を持つ。姉妹は在原行平との恋の日々を舞い、謡い、松風は大鼓前で床几に腰掛け、村雨はその後ろに座る。 ワキ僧はこの二人に対し、海人の家を一夜の宿とさせてくれぬかと乞う。三人の会話の内に、須磨に流された貴公子在原行平と海人の姉妹が恋を結んだ次第が語られる。美しい姉妹の容貌も恋情も身分違いの