【特別寄稿】「梨泰院惨事、今すべきことは共に痛みを感じて耐えること」＝韓国（１）

先月２９日夜、ソウル梨泰院（イテウォン）であまりにも残念な出来事が起こりました。みずみずしい若葉のような青春に降りかかった、嘘のようなニュースにおそらくすべての国民は重苦しい気持ちを感じているところだと思います。このように途方もない災難と向き合うと人々はまず非現実感を感じます。これが現実だって？ まさか、誰かの度を越したいたずらか誰かが作り出したフィクションに違いないと思って否定し、回避しようと思う気持ちが先行します。 しかし、いくら目を閉じてまた目を開いても何も変わらず、この恐ろしい不幸が現実であることに気づくと、その次は深い悲しみと不安が私たちを襲います。このような災難状況で悲しみはいとも簡単に伝播し、そしてまた歪められます。またそのように歪められたある悲しみは人々の怒りを誘発して助長さえします。その結果、被害者と家族を越えて私たちの社会全体が心的外傷後ストレス障害（ＰＴＳＤ）を体験し

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“集団的ＰＴＳＤを予防するために、生き残った私たちの役割があります。よく考えてみると、もしかしたら災難よりももっと怖いのは「災難以降の人々の態度」ではないかと思います”