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柳の剣のソウジロウ その1 - 異修羅(珪素) - カクヨム
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柳の剣のソウジロウ その1 - 異修羅(珪素) - カクヨム
これは、一人目の話だ。 遠い鉤爪のユノにとってのそれは、同窓の友人、リュセルスの記憶から始まる。 ... これは、一人目の話だ。 遠い鉤爪のユノにとってのそれは、同窓の友人、リュセルスの記憶から始まる。 リュセルスは美しい少女だった。陽光に流れる銀の髪。整った睫から覗く、切れ長の碧の瞳。人間(ミニア)なのに森人(エルフ)や血鬼(ヴァンパイア)よりも魅力的で、同じ女のユノが見てもそう思えるほど、養成校の中で――それどころか彼女の住むナガン市の中で、誰よりも輝いて見えた。 だから級分けのはじめ、詞術(しじゅつ)の授業中にリュセルスが教えを請うてきた時、ユノは内心の喜びを抑え切れなかったものだ。 詞術(しじゅつ)の中では多少、力術(りきじゅつ)の分野を得意としてきたユノにとって、多くの同級生の中から彼女が自分を見つけて、ユノの唯一の取り柄を認めてくれたことは、初めての誇りだった。 生来の少ない口数を振り絞って、ユノは彼女と話した。 話してみると、リュセルスもまた、華やかな見た目からは意外なほど臆病で