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タルタリアの正十二面体 - タルタリアの正十二面体(みよしじゅんいち) - カクヨム
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タルタリアの正十二面体 - タルタリアの正十二面体(みよしじゅんいち) - カクヨム
1829年2月19日木曜日13時。フランス、パリ。寄宿制の高等中学校リセ・ルイ=ル=グラン。特別... 1829年2月19日木曜日13時。フランス、パリ。寄宿制の高等中学校リセ・ルイ=ル=グラン。特別数学の担当教師ルイ=ポール=エミール・リシャールの部屋にノックの音が響いた。 「どうぞ」 ドアの陰から顔をのぞかせたのは、彼の教え子の中で頭角を現しつつあった、17歳のエヴァリスト・ガロア青年だった。いつもならすぐに数学の議論が始まるところだが、今日はずいぶん神妙にしている。 「どうしたんだい?」 「あの、不思議な夢を見たんです。先生にもらった木工の正十二面体の――」ガロアが話したのは、こんな夢の話だった。 数学の競技試合だろうか。大昔の学校で、群衆が4人の男たちを取り囲んでいる。同年輩の髭の中年が2人と青年が1人、もう1人は8歳くらいの男の子だ。 「フェラーリの勝ちだ!」と群衆のひとりが叫ぶ。フェラーリと呼ばれた青年は立ち上がり、ひざをついた中年の男を見下ろしている。 「ああ、そうだ、タルタリ