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第562話 勝てるのに、和睦する理由があるのか? - 『転生したら弱小領主の嫡男でした!!元アラフィフの戦国サバイバル~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~』(姜維信繁) - カクヨム
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第562話 勝てるのに、和睦する理由があるのか? - 『転生したら弱小領主の嫡男でした!!元アラフィフの戦国サバイバル~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~』(姜維信繁) - カクヨム
天正元年 四月六日 午三つ刻(1200) 越中 道雪本陣 「申し上げます! 上杉家家老、須田相模守殿が... 天正元年 四月六日 午三つ刻(1200) 越中 道雪本陣 「申し上げます! 上杉家家老、須田相模守殿がお見えです」 「うむ、通すが良い」 小佐々軍総大将立花道雪、副将高橋紹運の他、島津・三好・一条・長宗我部・龍造寺の主立った将が居並ぶ中、謙信の名代として陣中にやってきたのは須田相模守満親である。 「はじめてお目に掛かります、上杉謙信が郎党、須田相模守にございます。此度は拝謁の時をいただき、誠にありがたく存じます」 「立花道雪である」 道雪は尊大でもなく、低姿勢でもない。わずかに口元に見える笑みが、まるで仮面のように感情を表にみせない。 「さて、積もる話もござらぬゆえ、早速本題といたそう」 道雪が切り出した。満親は居住まいを正し、道雪に和睦の口上を述べ始める。 「は、然れば申し上げまする。わが主におかれましては、道雪殿と和睦いたしたく、それがし名代として罷り越しました」 「ふむ」 「今ここで