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第50話 エリス姫、死神トトに拘束される - 歓びの野は死の色す(磯崎愛) - カクヨム
おれの目に映ったのは、弓矢をつがうサルヴァトーレの姿だった。ほっそりとした肢体を卑しい黄色の上下... おれの目に映ったのは、弓矢をつがうサルヴァトーレの姿だった。ほっそりとした肢体を卑しい黄色の上下に包み、悠然とかまえている。その杏仁形の双眸はひたとおれを見つめ、獲物を捕らえる愉悦に燃えていた。 「走れっ」 アラン・ゾイゼの声に、弾けたように我に返った。 肩に突き刺さった矢を引き抜く騎士団長は、剣を抜いて背を押した。おれは怪我人を置き去りにすると決めて、階段を蹴る。 あの男にだけは、捕まりたくない。 荒れた呼吸に、剣戟の音さえもおれの耳には届かなかった。 どのくらい石段をおりたかわからなくなったころ、突き当たりに木戸が見えた。身体をぶつけるように押し開け、内側から無駄のようでも錠をおろした。 そして、おれは地階へと足を踏み入れた。 すぐ左手、肩の高さに、細かな文様が刻まれている。それを指で辿り、その「文字」を読み解こうとしたが、手の先が震え、心臓の音が邪魔をして意味をおえない。 松明の火を
2024/04/01 リンク