エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
孤独死した兄のこと | 村井さんちの生活 | 村井理子 | 連載 | 考える人 | 新潮社
記事へのコメント0件
- 注目コメント
- 新着コメント
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
孤独死した兄のこと | 村井さんちの生活 | 村井理子 | 連載 | 考える人 | 新潮社
昨年10月下旬、兄が宮城県多賀城市内のアパートで孤独死した。病死だった。宮城県塩釜警察署から連絡を... 昨年10月下旬、兄が宮城県多賀城市内のアパートで孤独死した。病死だった。宮城県塩釜警察署から連絡を受けたのは、夜遅くのことで、そろそろ寝ようとベッドに入った直後だった。「村井理子さんの携帯電話でしょうか?」と、静かな男性の声。私を極力驚かせないように、気を遣っていることがわかった。こんな時間に、こんな深刻な声でかかってくる電話が朗報なわけはなく、私が知っている誰かが、どこかで、何かをしてしまったか、あるいは突然亡くなったかどちらかだと直感した。 私が本人だと応えると、電話の向こうの男性は呼吸を整えるようにして一瞬沈黙し、静かな声で「実はお兄様が本日多賀城市内でご遺体となって発見されました」と一気に言った。ここからの怒涛の5日間については『兄の終(しま)い』に書いた。 兄と最後に直接話をしたのは、確か数年前のことだった。兄は、子育てに苦労していること、仕事がなくて生活が厳しいこと、体調がよく