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中年の蹉跌『私の男』 - シン・くりごはんが嫌い
『私の男』をAmazonプライムにて鑑賞。 DVDのパッケージかなんかでなんとなくどんな話か分かってしまう... 『私の男』をAmazonプライムにて鑑賞。 DVDのパッケージかなんかでなんとなくどんな話か分かってしまうが、なぜかAmazonプライムの紹介文にはストーリーが伏せてあり、あの文面を担当してる人はなかなか苦心してるというか、そこまで作品に気をつかってるのがおもしろいと思った。その意味で信用できるかもしれない。 絶対に他人には知られてはならない「ある秘密」を抱えた親子がその秘密を他人に知られたので殺人を犯すという物語なので、松本清張の『砂の器』っぽいが、だからといってミステリーになることはなく、原作は直木賞を受賞したようだが、それとは別の純文学的な香りが漂う。うらぶれた極寒の港町が舞台で、階級的には下の方の人々が住んでいるわりに妙なスケールと重厚感があるのは、美術スタッフと監督の力量がなせる技であろう。そのリアリティと雪原地帯でなにがしが起こるという意味で神代辰己の『青春の蹉跌』がすぐに思い
2019/02/27 リンク