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「海保は純粋な海上法執行機関であれ」 初の現場生え抜きの佐藤元長官 | 毎日新聞
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「海保は純粋な海上法執行機関であれ」 初の現場生え抜きの佐藤元長官 | 毎日新聞
海上保安庁で初めて制服組から長官となった佐藤雄二さん(65)が、海上保安官人生を振り返る回顧録「波... 海上保安庁で初めて制服組から長官となった佐藤雄二さん(65)が、海上保安官人生を振り返る回顧録「波濤(はとう)を越えて」(文芸春秋)を出版した。佐藤さんは領海警備などの経験を含め「自ら経験したことと海保の歴史を重ねた」と著書に込めた思いを語る。 佐藤さんは1977年に巡視船「いず」の3席通信士となったのを皮切りに各地で勤務。2013~16年には、現場出身では初となる海上保安庁長官を務めた。佐藤さんは海保について、「今後も純粋な海上法執行機関であれ」と語る。法の支配に基づき海洋の平和と安全を維持する「法治平安」の理念をその基本に置くべきだと力説する。 長官就任を打診されたときは、ただただ驚いたといい、著書にも「一番驚いているのは私です」と記す。制服組トップの警備救難監(現海上保安監)に、無線などを扱う通信科の出身者として初めて就いた経験もあり、もともと前例のない人事を歩んできた。しかし、佐藤