シネマの週末・この１本：ストーリー・オブ・マイライフ／わたしの若草物語 古典“更新”生き生きと | 毎日新聞

「若草物語」は、過去に何度も映画化されている世界的な古典。今作は劇中の時代を行きつ戻りつする構成と現代的な視座で、名作を巧みに“更新”してみせた。映画界の「今」を象徴する２０代中心のオールスターキャストが生き生きときらめく。 １９世紀の米マサチューセッツ州に住む４姉妹の物語。次女ジョー（シアーシャ・ローナン）を中心に描かれる。小説家志望の彼女は“親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている”ような性格。控えめな姉メグ（エマ・ワトソン）を慕い、妹の四女エイミー（フローレンス・ピュー）とはしょっちゅうけんか。病弱な三女ベス（エリザ・スカンレン）を溺愛している。 メグの夢は結婚して幸せになること。エイミーは画家を目指す一方で、お金持ちと結婚する玉のこし願望も。ジョーは、作家という夢に向かって努力を続けるが、長く自分に思いを寄せてくれた幼なじみ、ローリー（ティモシー・シャラメ）の求婚を断ったとき、