チームは強くなりました ネット中傷に勝った履正社 夏の甲子園 | 毎日新聞

【仙台育英－履正社】七回裏に履正社は2死から、森沢拓海主将が左前打を放って出塁した＝阪神甲子園球場で2023年8月17日、滝川大貴撮影 「高校3年間で一番良い試合ができました」。試合後、履正社（大阪）の森沢拓海主将（3年）は晴れやかな表情で語った。全国区で注目される強豪校ゆえか、公式戦で負ける度にインターネットにはチームを批判する心ない言葉の数々が記された。そんな悩みも闘志に昇華させつつ、最後の夏を戦いきった。 野球どころ大阪にあって春夏通算15回の甲子園出場を誇る履正社。公式戦の結果は注目され、X（ツイッター）などには、その試合ごとに称賛や批判の声が書き込まれてきた。 「履正社弱くねw」「情けない」――。初戦で逆転負けをした今春のセンバツ、4回戦で敗れた大阪府の春季大会。YouTube（ユーチューブ）の動画のコメント欄やSNSにはそんな言葉が数多く並んだ。好機を得点につなげることができな