社説：エミー賞１８冠 快挙を時代劇「再興」へ（京都新聞） - Yahoo!ニュース

米国での快挙を、日本の時代劇「再興」につなげたい。 日本の戦国時代が舞台の米配信ドラマ「SHOGUN 将軍」が、米テレビ界最高の栄誉とされる「エミー賞」の作品賞など18冠に輝いた。単一シーズンの受賞数としては歴代最多という。 ドラマは「関ケ原の戦い」前夜の日本を舞台に、徳川家康をモデルとした武将らの権力闘争をイギリス人航海士の視点で描いた。 画期的だったのは、米制作でありながら日本人俳優が多く出演し、せりふの7割を日本語としたことである。日本人俳優が海外で活躍するには、英語の堪能さが前提とされてきただけに、常識を覆し、壁を破ったといえよう。 プロデューサーで主演も務めた俳優真田広之さんがこだわったのが、世界観や時代背景も含めた日本文化の忠実な再現だ。 真田さんは映画「ラストサムライ」（2003年）出演でハリウッドに進出して以降、欧米の人が抱く不自然で間違った「JAPAN」の描写や固定観念を