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暗く白い天井、赤く染まる言葉|畠田大詩|note
携帯を見ながら寝落ちしてしまい、変な時間にぱちりと目が覚めた。 しばらく目を瞑ってみるけれど、昨日... 携帯を見ながら寝落ちしてしまい、変な時間にぱちりと目が覚めた。 しばらく目を瞑ってみるけれど、昨日起こったたくさんの感情が頭に浮かんでは消え浮かんでは消え、眠りを妨げ続けている。 身体はこんなにも疲れているのに、頭が眠らせてくれない。 仕方がないから真っ暗な部屋の白い天井を見つめる。出張中、ずっと一緒の部屋にいる男のひとの寝息以外には、温度調節のできないクーラーの微かな音だけ。薄く乾いた部屋。早くここを抜け出したい。 ・・・ 頑張っている姿を見て、頑張ってねと声をかけられる。これからも頑張り続けることを強要されているような気がして押し潰されそうになる。ありがたいけど身勝手な期待は、「期待」という言葉の前向きさを免罪符に、たくさんの人が無意識な善意で貼り付けていく。 期待はどうも否定しようがなく、その貼り付けられた期待を無理に剥がそうとすると裏切りに代わる余地すらある。 自分がいままで他人に