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「おしん」からトレンディドラマに見る「家」思想|角田奈穂子@Fillmore East
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「おしん」からトレンディドラマに見る「家」思想|角田奈穂子@Fillmore East
「家」に閉じこめられた女性たちテレビドラマ最高視聴率を記録したNHK朝ドラ「おしん」といえば、少女期... 「家」に閉じこめられた女性たちテレビドラマ最高視聴率を記録したNHK朝ドラ「おしん」といえば、少女期の小林綾子のけなげさがクローズアップされることが多い。が、田中裕子が演じた青年期のほうが、きな臭さが漂う令和にはピタッとはまるのではないだろうか。 明治から昭和を生き延びた女性の一生を1年間の長丁場で描く波瀾万丈のドラマなのと、ネタバレしてもつまらないので、ストーリーは「まぁ、とりあえず、興味があったら見て」と言うしかない。今週で言えば、関東大震災ですべてを失ったおしん(田中裕子)は、夫の竜三(並木史郎)、長男の雄と着の身着のまま東京を脱出し、竜三の実家、佐賀の田倉家に身を寄せる。ここから脚本家の橋田壽賀子の真骨頂とも言うべき、壮絶な嫁いじめが始まるのだが、何十年ぶりかに見ていて、「あれ? これ、そう遠い話でもないのでは?」と思ってしまった。現政権が目指している「子育てを家族で支え合える三世