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ネルヴァル「幻想」(フランス詩を訳してみる 22)|ひよこのるる
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ネルヴァル「幻想」(フランス詩を訳してみる 22)|ひよこのるる
Gérard de Nerval (1808-1855), Fantaisie (1831) その歌のためならぼくは失ってもかまわない、 ロッシ... Gérard de Nerval (1808-1855), Fantaisie (1831) その歌のためならぼくは失ってもかまわない、 ロッシーニとモーツァルトとヴェーバーのすべてでも。 それははるか昔の歌、暗くてもの憂げで ぼく一人だけにひそかな魅力を放つ。 その歌が耳に入ってくるたびに ぼくの魂は二百年前に若返る。 それはルイ十三世の時代、目の前では 一面の緑の丘を夕陽が黄色に染めていく。 そして煉瓦造りで隅石のある城館が現れる。 窓には赤いステンドグラスが輝き、 周りには庭園が広がり、花々の間をぬって 流れる一筋の小川がその足元をひたす。 そして一人の貴婦人が高い窓からのぞく。 金髪で、眼は黒く、古い衣装を身にまとい、 あれは前世で出会ったのだろうか…… ――ぼくは確かに見覚えがある!(中村真一郎・入沢康夫(共訳)、窪田般彌、井上究一郎、渋沢孝輔、吉田加南子の訳を参考にした。) I