芸術作品とは「解けない問題」である｜千葉雅也

（無料記事です。連続ツイートを元にして書きました。） 芸術作品とは何か。作品に向き合う方法とは。ここでは、作品を見たり読んだりして、まず「ふわっと」感じること、それが大事で、それをいくらか言葉で膨らませる、ということについて説明したいと思います。 それは、作品の「謎解き」ではありません。しばしば、謎解き的に作品を読みたがる傾向があり、それはそれなのだけれども、僕が思うに、芸術鑑賞の「本体」はそうではない。むしろ、「ふわっと」が大事。これはまあ、ものの言い方で、実は、「ふわっと」感じたことには「深いもの」が秘められている、という話になります。 芸術を「深く」鑑賞するためにこそ、むしろ「ふわっと」から始めたほうがいい、というのが僕の考えなのです。 芸術作品に対して、「何が言いたい」のかわからない、というのをよく見かけます。どうも人は、作品に「メッセージ」のようなものを期待しているようです。そし

[egamiday2009]

“芸術鑑賞とは、モヤモヤに耐え続けることなのです”

[Ottilie]

"言いたいこと＝メッセージではない。"

[danse]

“というわけで、芸術作品のよくわからなさに向き合うことは、人生のよくわからなさに向き合うことにつながっています。だから、芸術性が強い作品は、ときに、しんどいものに感じられるのだと思います。”

[p_shirokuma]

反コスパ的・反タイパ的に「問題そのものに滞留する。」／この論説文自体はとても読みやすくまとめられている。

[yarumato]

“要するに、と言い切るようなコスパ・タイパ的な言葉づかいでは、芸術家が取り組んでいる解けない問題、他者と自己の人生を深く捉えるという倫理、それは反コスパ・反タイパ、を受け止めることはできません。”

[yujyubuen]

“面倒で、反タイパ、反コスパ” 最近世の中が、「生産性」に犯されすぎてるんよね。何かの目的達成の手段が目的になってる。

[SasakiTakahiro]

問題を生きること。