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『おとなしい女』―『作家の日記』より⑦―|SATOSHI
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『おとなしい女』―『作家の日記』より⑦―|SATOSHI
『作家の日記』は、全体として時事評論的な文章が多い。 当時の世相や国際情勢を題材としてドストエフス... 『作家の日記』は、全体として時事評論的な文章が多い。 当時の世相や国際情勢を題材としてドストエフスキーが自身の立場や意見を表明するような、いわば政治的・社会的な性格が強く表れたものが目立っている。 例えば、第三巻(1876年7-12月)では、作家は、しばしばセルビアとトルコの紛争という時局的テーマを扱い、セルビアへの支援に向けたロシア国内世論の統一やスラブ民族の連帯を訴える議論に多くの紙数を割いている。 そのような中で、『作家の日記』1876年11月号は、例外的に全号が一編の中編小説『おとなしい女』に費やされている。 その筆致は、政治的・社会的な主張とは対極的に、個人的・内面的な性格を帯びる。 今回は、この小説をとりあげてみたい。 おおざっぱなあらすじ『おとなしい女』は、妻に自殺された直後の夫の心理を克明に描く。 妻のなきがらを安置した自宅の部屋の中で、そのような悲劇に至る経緯をなんとか整