エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
19 耳かきと梵天|出版社トゥーヴァージンズ(TWO VIRGINS)
記事へのコメント0件
- 注目コメント
- 新着コメント
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
19 耳かきと梵天|出版社トゥーヴァージンズ(TWO VIRGINS)
[編集部からの連載ご案内] 白と黒、家族と仕事、貧と富、心と体……。そんな対立と選択にまみれた世にあ... [編集部からの連載ご案内] 白と黒、家族と仕事、貧と富、心と体……。そんな対立と選択にまみれた世にあって、「何か“と”何か」を並べてみることで開けてくる別の境地がある……かもしれない。九螺ささらさんによる、新たな散文の世界です。(月2回更新予定) 昔の耳かきの先には、梵天というものが付いていた。 子どもの頃は漢字変換できず、「ぼんてん」と音認識のみだった。 見ていると、父も母も、耳かきの際にそのぼんてんを使わない。 だからわたしは、それをタンポポの綿毛を模した飾りなのだと思い込んでいた。 中学生になって「ぼんくら」という言葉を知ると、音の似た「ぼんてん」はぼんくらの仲間、お気楽な怠け者というイメージになった。 そしてわたしは、耳かきの先に付いている「彼」を、ナマケモノの化身のように軽視した。 見ても見ないふりをし、無視した。 そのうちに、うちには梵天の付いていない耳かきが置かれるようになり