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「私たちの情炎は火と燃えさかりました」笠置シヅ子が9歳下の吉本興業御曹司と生涯一度の恋に落ちるまで 朝ドラヒロインにもなった吉本せいの息子との「年の差愛」
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「私たちの情炎は火と燃えさかりました」笠置シヅ子が9歳下の吉本興業御曹司と生涯一度の恋に落ちるまで 朝ドラヒロインにもなった吉本せいの息子との「年の差愛」
シヅ子のタイプは上品で育ちが良さそうな貴公子 それは昭和18年(1943)6月28日のことだった。名古屋へ... シヅ子のタイプは上品で育ちが良さそうな貴公子 それは昭和18年(1943)6月28日のことだった。名古屋へ地方巡業にでかけたシズ子は、親交のある新国劇の辰巳柳太郎が同市内で公演していることを知る。挨拶をしようと彼の楽屋を訪れ、そこで偶然に出会った男性と恋に落ちてしまう。 シズ子が楽屋に案内された時、辰巳はファンの芸妓げいこ衆に囲まれて楽しそうにしていた。狭い室内は足の踏み場もない状況。あまり長居しては迷惑になりそうなので、挨拶だけすませて帰ることにした。楽屋入口の暖簾に手をかけた時、外の廊下を所在なげにウロついている青年の後ろ姿が目に入る。辰巳を訪ねて来たようだが、女性だらけの楽屋に入ることを躊躇していたのだろう。 青年に声をかけて、中に入るよう促そうとしたのだが……振り返った彼の顔を見て衝撃がはしる。声をだせずに、立ち尽くしてしまった。 眉目秀麗でアメリカの映画俳優のジェームズ・スチュア