個人的色彩感覚

※ほとんどリアルタイムにはならない生存確認は、こちらからどうぞ。 ●連作小説『鏡花三番地』シリーズ もう誰もいないだろーな、と思っていたら、なんだか気難しい横顔をしたクラスメートがひとり、自分の机に向かって腕を組んでいた。半分ほど開いたベランダの窓から、多分に冷気をまとった秋風が吹き込んできている。寒、とわざとらしく口にしてから、私は彼の机の右隣に立ってみる。 三丁目三番地に住む「割と普通な女の子」長谷部鏡花の日常風景。【登場人物一覧】 ○opening act 『三番地にて』 ○小学生編 『アウト・オブ・イコール』① ② ③ ④ ⑤ 『quiet intruder』 『祈りの音』 『触れど響かず』 ○中学生編 『知らない魔法を使う』（前編） （後編） 『オモニカクラン』 『is a passing whim』 『影踏まずの午後』 『his youthful impatience』 『次の