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「イリヤの空、UFOの夏」-「殉死」とは他者が排除された物語 - reponの日記
「私はこんなに大変なのに、それに比べてあなたは何だ!」という物言いはどうにかならないかなぁ。 苦労... 「私はこんなに大変なのに、それに比べてあなたは何だ!」という物言いはどうにかならないかなぁ。 苦労なんて比較検証して等価交換するものでもあるまいに。 なんで、「じゃあどうやってその大変さをなくそうか」という方向に話が進まないのだろうか。 続きを読む イリヤの空、UFOの夏 その4 (電撃文庫) 作者:秋山 瑞人アスキー・メディアワークスAmazon 非常に魅力に溢れ、最後まで一気に読まされた本。けれど、危険な物語だ。それは、最終的に「自己犠牲と殉死」そして「喪」の物語に収斂していくからだ。 「喪」の物語とは、「他者」が存在しない物語である。 セカイ系と言われる物語は「『私』と『世界』を媒介する『社会』的な位相が抜け落ちている」、と言われるが、それは「他者」が存在しない、と言うことであり、全てが自己完結している世界であると思う。 以下、ほぼ4巻のみの感想なのでここに書きます。 ネタバレ全開で
2008/03/05 リンク