エントリーの編集
![loading...](https://b.st-hatena.com/bdefb8944296a0957e54cebcfefc25c4dcff9f5f/images/v4/public/common/loading@2x.gif)
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
記事へのコメント0件
- 注目コメント
- 新着コメント
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
![アプリのスクリーンショット](https://b.st-hatena.com/bdefb8944296a0957e54cebcfefc25c4dcff9f5f/images/v4/public/entry/app-screenshot.png)
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
コクリコ 告り子
ミュウト・2 1 ベランダを改造したサンルームが私の部屋だ。フレンチウィンドウの外では庭が奔放に野... ミュウト・2 1 ベランダを改造したサンルームが私の部屋だ。フレンチウィンドウの外では庭が奔放に野生化しつつあり、ここが住宅街だと少し忘れられる。 私はコクリコ、ナノさんに作られた球体関節人形だ。銀の長い髪と紫の瞳に生真面目な顔、妖精めいたハイティーンの姿。ナノさんはある日、人形作りの本を買い込んで、見様見真似で身長四十センチほどの私を作った。その後、体調不良で仕事をやめ、両親から受け継いだ小さい庭付きの平屋に引きこもってしまった。 『外には金木犀の香りがして、世界は私が必要じゃない』 十月の午後の光は蜂蜜色に透き通り満ち溢れ、空気は金木犀の香りで甘かった。ナノさんにはそれが苦しいようだった。苦しさが移ったみたいに、石粉粘土でできた私の空洞な胸にドクンと鼓動が響いた。温度が手足の先まで巡ったと思うと、私は着せてもらっていたナノさんお手製の人形服、レトロ風のブラウスとスカートごと拡大し、生き