何故、犯人は自殺しなければならなかったか -金田一耕助の時代と『けじめ』-

二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu 自分メモ カドカワ祭りで『犬神家の一族』をやっていたので見ていたのだが、積年の疑問であった、「なんで犯人が自殺しないといけないのか？」についての答えがなんとなく分かったので、残しておく。ようするに、金田一 耕助の時代の事件は『解決』するものではなく『けじめ』をつけるものだったと。 2014-09-30 18:46:13 二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu wikiにあった、初期金田一作品のコメント『戦前の因習にとらわれた封建的な動機による殺人を、戦後の民主的な精神によって断罪する』だが、その結果出た作品群はそりゃもうかくやといわんばかりの日本的封建制のストーリーだったが、それはその封建制に根本的理由がある。 2014-09-30 18:49:24 二日市とふろう (旧名:北部九州在住

[suna_kago]

自殺するまで許さない暴力性は、自殺すれば許す（死に逃げを許容する）欺瞞性とコインの裏表だと思う。それは戦前どころか現代においても執拗に残存しているだろう。

[REV]

「ああ。そうか。だからコナンは子供なんだ。」　作者がそこまで意図したのか不明だが、象徴と実態の分離により推理とその結果引き起こされる事態を直接背負わなずに済む体制になってるのか。　←　どっかでみた構図

[whkr]

確かホームズも「都会の凶悪犯より、法律知らない田舎者の方が怖えよ」みたいなことを言ってたな。（記事のコメント欄にも「ぶな屋敷」の記述として引かれてた）

[kanimaster]

欧米の小説では犯人の自殺というのは記憶にないんだけど、「真相を闇に葬る」ことで関係者を救う話はポアロとかあるよね。

[Midas]

「教養体系が崩壊した(知ってて当然の事が今や謎」と書いた通り。横溝作品についてはここに指摘されてる前提より『なぜこの前提を知らなければ理解不能な話が80年前後ヒットしたか』の方が重要(バブルは戦後の終わり

[zaikabou]

講談浪曲なんかも、こういう機微が理解の範疇外になるに従って関心の薄いものになっていったのではないかな

[a-lex666]

幽霊男や吸血蛾とか読んだらどういう感想もつんだろう？ｗ　乱歩だと化人幻戯とかは？

[finaldays]

"昔、『名探偵コナン』の話をしていて、「コナンには金田一耕助の事件を解決できない」と主張した友人がいたが、心の底から納得できた。「真実」なんぞ求めていないのだ"

[Outfielder]

ﾐｽﾃﾘ論としては本末転倒。「奇怪殺人の動機」のための技術的要請から「戦前の封建的因習」があり(合理的損得判断による計画犯行にはならない)結果当然犯人逮捕でｼｬﾝｼｬﾝでは収まらない。安易な日本特殊論。

[Cujo]

この話題で〆が『痕』になるとは思わなかった。ちな、誰も救われない千鶴バッドエンドが一番好きです(誰も聞いてない

[d-ff]

折に触れ耕助が自らの所業（外部から介入、捜査し、犯人を名指しする）にひどく憂鬱になると短編中に書いてあってへえと思った。小学校の時だからクリスティやドイルより前に夢中で読んでいた、人が人を殺す話。

[gcyn]

"金田一 耕助の時代の事件は『解決』するものではなく『けじめ』をつけるものだった"／何故、犯人は自殺しなければならなかったか　-金田一耕助の時代と『けじめ』- - Togetterまとめ @togetter_jpさんから

[samoku]

室町期の日本では報復の連鎖を断ち切るにあたって理非よりも双方の被害が相当かどうかという衡平感覚が重視されたとする「喧嘩両成敗の誕生」を連想する話。

[mikantabete]

単に海外のミステリーやゴシック・ホラーの影響だろう

[chiezo1234]

深いなぁ

[bogus-simotukare]

俺が知ってるだけでも「犯人自殺」は「点と線、ゼロの焦点（松本清張）」「飢餓海峡（水上勉）」「レーン最後の事件（クイーン）」とかあるし、こじつけじゃね。

[akimaruworks]

「ムラ」社会で成り立っているにもかかわらず真相を明かすのはヨソモノの探偵。ムラの中で決着をつけるには自殺するしかない、か。面白い

[zyusou]

久しぶりに横溝正史作品を読みたくなった

[kirakking]

京極堂だと、うぶめの久遠寺家は「村」を出た家だったな。村を出たのに因習に囚われたゆえの悲劇がテーマだったけど。/なぜ探偵は人の家の事情に土足で踏み込み荒らし破壊して去っていくのかというのもあったけ。

[Basilio_II]

ふてぶてしいまでに都会的な犯人が登場する『八つ墓村』は？/ポワロは犯人に自殺を促している。

[pollyanna]

『獄門島』だと、犯人は自分たちの思い違いにショックを受けて、頭に血が上って死んだんだっけな。どの結末も、作品による「私刑」でけじめをつけているのかな。

[Asay]

興味深い。「金田一少年の事件簿」もコナンと比べて犯人自殺エンドが多いように感じるけど、これは社会のけじめ云々ではなくてジッチャン作品の雰囲気を踏襲しようとしてるだけなのかしら。

[dowhile]

村の論理のほうが法よりも優先するのは今でもどこでもあることだけどね

[myogab]

作者の意図としては理解できるけど犯人の動機としては判らんな。ご都合主義としか。→犯人の自殺

[neo2184]

村社会

[ebo-c]

突然の「痕」

[omi_k]

面白いね　/　とりあえず犯人自殺で終わる「香水心中」にこれが適用できるかは微妙だけど、まあ執筆時期とか短編であるとか、そんな違いということで

[gryphon]

“「コナンには金田一耕助の事件を解決できない」と主張した友人がいた…「真実」なんぞ求めていないのだ。自殺する『救済』が発生しないとその地域がしゃれでないぐらいガタガタになる。だから犯人は自殺する”

[kenn345]

金田一耕助が犯人を死なせてしまうのは、現代と異なる封建社会の解決という解釈。なるほどー。

[nakex1]

浅見光彦シリーズは，犯人が自殺する（浅見が自殺を示唆してるようにも見える）パターンが多いように思う。それがちょっと苦手。

[wwitzmaster]

金田一はいつも発端が悲劇すぎて。京極堂のテーマもこの辺にある気がする。田畑維持のための共同体の安定、あたりから始まるものなのかな。

[fusanosuke_n]

“作話的な視点の違い。金田一シリーズは犯人被害者視点、コナンは探偵視点で語られておりそれぞれ罪の解決方法が違ってくる。探偵視点ならば謎を解けば犯罪物語は終わるが、関係者視点ならば死なない限り終わらない

[howlingmoon]

痕の柳川を繰り出すとか上級者やのう

[fuji-ringo]

面白い考察。

[nagaichi]

ミステリー封建遺制論。