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「トランプ現象」は、いずれ日本でも起きる
しかし、筆者には、今回のトランプ候補勝利は、日本の政治にとっては「都合のよくない風」が吹き始めて... しかし、筆者には、今回のトランプ候補勝利は、日本の政治にとっては「都合のよくない風」が吹き始めていることを感じさせるものだった。 どういうことか。今回トランプ候補は、共和党の候補者指名選挙で元大統領である父と兄を持つジェブ・ブッシュを早々に蹴落とし、本番では大方の予想を覆しクリントン元大統領夫人でもあるヒラリー・クリントン氏を、接戦の末に打ち破って見せた。 2期8年の任期の最後を迎えてもオバマ大統領が依然高い支持率を誇る中、なぜ米国民はオバマ政治の継続を望まなかったのだろうか。それは、オバマの次の担い手が、エスタブリッシュメント(支配者層)だと目されていたヒラリー・クリントン候補だったからではないか。 筆者に言わせれば、長い大統領選の根底にあったのは、オバマ政権運営の評価でなく、エスタブリッシュメントが政権を独占し続けることに対する審判だったといえる。 結局、1989年以降の28年間、米国
2016/11/15 リンク