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UX研究での定量評価における有意性や相関の適切さ
UX関連の研究で筆者が定量的な手法を採用しない理由のひとつは、その根拠が曖昧なのではないか、という... UX関連の研究で筆者が定量的な手法を採用しない理由のひとつは、その根拠が曖昧なのではないか、という疑念があるからだ。数値自体はいいとしても、その判定基準が気になるのだ。 黒須教授 2020年9月16日 数値処理のうさんくささ ユーザビリティやUXの評価法には定量的なものと定性的なものがある。前者では数値的に評価を把握し、その統計的有意性や複数の指標の間の相関係数を出したりして処理することが多い。後者では主にテキストの内容分析を主に直感や洞察に頼りながら処理することが多い。筆者は特にUX関連では定性的な手法を使うことが多いが、それは定量的な手法、いや、それを使って得た数値の処理にある種の胡散臭さを感じるからなのだ。 たしかに数値処理をすれば、なんらかの数値がでてくる。その数字はものごとを客観的に表現しているようで、それを使った判定は明確なもののように思える。まあ、計算して出てきた数値そのもの