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PM2.5環境問題に見る 日中関係悪化の歴史と中国の対日観(後篇)
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PM2.5環境問題に見る 日中関係悪化の歴史と中国の対日観(後篇)
※前篇はこちら 中国の急速な経済発展と 強い相関関係にある環境破壊 実際のところ、日本の対中経済協力... ※前篇はこちら 中国の急速な経済発展と 強い相関関係にある環境破壊 実際のところ、日本の対中経済協力と中国の急速な経済発展、そして環境破壊のあいだには、極めて重大な相関関係がある。 中国の経済発展における最大のボトルネックであったエネルギー問題の打開のため、莫大な円借款が鉄道の建設に投じられたのはその一例である(以下、JICA公式HPに掲載されている円借款事業事後評価レポートによる)。 中国のエネルギー源は長らく石炭が主力であり、石油・LNG・原子力の利用が増えつつある今日においても未だ7割を石炭に依存している。しかし、その主要消費地である沿海部と、一大産地である山西省・内モンゴル自治区南西部は遠く離れ、華北を東西に数百km縦断したうえで上海・広東周辺へと航送する必要がある。とはいえ、毛沢東時代の鉄道・港湾インフラは極めて脆弱であり、改革開放が過熱した1980年代後半には、たちまち沿海部で