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ひとり出版社「岩田書院」 知の容れ物を作り続ける
「発行部数は考えますね。少なければ1冊の単価は高くなる。だからといって多くしても、在庫を増やすだけ... 「発行部数は考えますね。少なければ1冊の単価は高くなる。だからといって多くしても、在庫を増やすだけで、倉庫を借りるのもコストがかかりますから。『野兎の民俗誌』って本を出しましたが、野兎の研究している人って少ないでしょうね。『摘田(つみた)稲作の民俗学的研究』っていわれても、いったい誰が買うのかって(笑)。教科書に使っても、学生が10人とかいう規模だったりする。でも“集団的自費出版”という言葉がありまして」 集団的自衛権ならぬ集団的自費出版とは、きっと個人的自費出版とは違うのだろう。 「専門書や学術書は多くても1000部から1500部くらい。10万人に1人だけれど、買う人は同じ分野の研究をしている人で、研究や参考のために必要な本であり、読者は次の著者でもあるわけ。同じ村の人が出した本を同じ村の人が買うということで回っていくから集団的自費出版。同業者の造語なのですが、核心をついていると思います
2019/03/04 リンク