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田宮二郎の妻“没後38年目の初激白”(9)「田宮の遺書に書かれていた家族への想い」 | アサ芸プラス
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田宮二郎の妻“没後38年目の初激白”(9)「田宮の遺書に書かれていた家族への想い」 | アサ芸プラス
「もうどうにもならない。奥さん、すぐ来てもらえますか?」 小林プロデューサーから呼び出された幸子夫... 「もうどうにもならない。奥さん、すぐ来てもらえますか?」 小林プロデューサーから呼び出された幸子夫人は、殺意の目を向けた田宮とは別人の姿を見る。かつて、脚本や演出にも口を挟んだクリエイティブな姿勢は、どこにも存在しなかった。 「エネルギーがまったくなく、とにかく私に詫びて、後悔の念でひたすら泣くんです。うつ病のせいで集中力もなく、セリフが頭に入ってこないんです」 田宮が演じた財前教授は難解な医学用語を使い、さらに医療裁判にも駆り出されていたため、セリフは膨大である。元女優の夫人は、田宮のセリフ合わせにも根気よくつきあった。 「彼は苦しんでいましたが、あと少しですべての撮影が終わるという責任感のみで立っていられたのだと思います」 また同時に、田宮は「ずっと自殺を考えている」とほのめかすようになった。夫人は旧知の精神科医・斎藤茂太に相談する。 斎藤は「その状態であれば、むしろ死ぬことはないから