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いにしえの故人への思い 奈良の大和文華館で「追善の美術展」:朝日新聞デジタル
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いにしえの故人への思い 奈良の大和文華館で「追善の美術展」:朝日新聞デジタル
いにしえの人々が抱いた故人への思いや、死後への関心をテーマにした特別企画展「追善の美術 亡き人を... いにしえの人々が抱いた故人への思いや、死後への関心をテーマにした特別企画展「追善の美術 亡き人を想(おも)ういとなみ」が、大和文華館(奈良市学園南1丁目)で開かれている。 平安時代の末法思想や現世を生きる苦しみから、中世の人々の間では浄土への憧れが高まり、それが様々な仏教美術を生み出す土壌となった。 展示では、地獄の責め苦を描いた極楽寺蔵の「六道絵」(重文)で人々の死への恐れと救済や転生への願いに触れ、供養のために制作された品々をたどって当時の人々の追慕に触れる。「融通念仏縁起絵巻」(重文)は、室町幕府の8代将軍足利義政が父義教の追善に描かせたとされる。義政直筆の花押が目を引く。 仏教美術が専門で、同館で初めて展示を担当した一本崇之学芸部係長によると、故人への追善供養は遺品の絵巻物に経文を書き込むことなどでされてきたが、室町時代に入ると肖像画を作ることも加わったという。 中でも「渡辺浄慶妙