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京都大学iPS細胞研究所 CiRA(サイラ)
1.要旨 平田真治研究員(京都大学CiRA、科研製薬株式会社)、江藤浩之教授(京都大学CiRA)らの研究グ... 1.要旨 平田真治研究員(京都大学CiRA、科研製薬株式会社)、江藤浩之教授(京都大学CiRA)らの研究グループは、iPS細胞から製造した血小板(注1)が、止血のために必須な機能を保持できる培養方法を構築しました。これまでにもiPS細胞から血小板をつくることはできていましたが、血小板が傷害血管に接着して機能するために重要なGPIbα(注2)というタンパク質が血小板を作製する過程で切断されてしまい、血小板本来の機能が損なわれてしまうという課題がありました。本研究では、GPIbαを切断するADAM17(注3)という酵素を選択的に阻害する化合物KP-457を新たに発見し、培養添加物として使用することで、iPS細胞由来の血小板の機能を保持することに成功しました。これにより、臨床応用に向けて、より質の高い血小板を作製することが可能になりました。 この研究成果は2016年10月5日に米国科学誌「STE