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行ってみて聞いてわかった 御朱印帳のネット転売で、なぜ宮司は「もう来ないで下さい」と書いたのか
その日は、いつもとは違う一日だった。 140文字の10倍100倍1,000倍と、言葉は紡がれていた。それはまる... その日は、いつもとは違う一日だった。 140文字の10倍100倍1,000倍と、言葉は紡がれていた。それはまるで、日常の中で体にこびりついた穢れを払っているように思えた。 「良かったのか、悪かったのか……地域の方は“悪いことやってるんじゃないからいいんだよって”と声をかけてくれます。“売るヤツが悪いんだから! トンデモねぇだろう”と電話をかけてきてくれる氏子の方もいらっしゃいました」 ようやく涼しい風の吹き始めた初夏の夕方。場所は、茨城県守谷市の八坂神社。清浄な雰囲気に満ちた神社の拝殿で、宮司の下村良司は、神職らしく背筋がぴんと伸びた丁寧な姿で言葉をつづっていた。相対する私は、時折自分の背が曲がっているのに気づき、姿勢を正しながら言葉と周囲の状況を書き記していた。 ふと、拝殿の外の人の気配に気づいた下村が立ち上がった。 「ああ、どうも、こんにちは!」 外を見ると、顔見知りの氏子らしき老人が
2017/07/04 リンク