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原発「温排水」の問題点 ~川内原子力発電所の現実~(5)|Net-IB|九州企業特報
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原発「温排水」の問題点 ~川内原子力発電所の現実~(5)|Net-IB|九州企業特報
今月17日、鹿児島県薩摩川内市で行われた、鹿児島大学理学部・佐藤正典氏らの講演会を取材した。「生物... 今月17日、鹿児島県薩摩川内市で行われた、鹿児島大学理学部・佐藤正典氏らの講演会を取材した。「生物学から見た原子力発電所の環境問題」~原発は、海を温暖化し、魚介類の子どもを殺す~と題した佐藤氏の話は、事故による放射能汚染の怖さのほか、主として原発の「温排水」が自然界にもたらす影響についてだった。概略をまとめてみた。 原子力発電所では、電力が作られる過程で、タービンを回すために発生した蒸気を冷却する際、大量に海水を取水する。当然、排出される海水は蒸気の熱で温度が上昇しており、この温まった海水を「温排水」という。そのため、発電所は海岸付近に建設される。 この「温排水」には、いくつかの疑問が提起される。 第一の問題は、暖められて放水された「温排水」による海水温の上昇だ。取水口付近と排水口付近の海水の温度差は、安全協定で上限を7度と定められている。安全協定が守られているとしても、7度も高い温排水は