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【あの人の東京1年目】役者 佐藤二朗と登戸
精神年齢6歳の55歳児 佐藤二朗の幼少期 愛知県春日井市に生まれた僕は、通信簿に小学校6年間「落ち着... 精神年齢6歳の55歳児 佐藤二朗の幼少期 愛知県春日井市に生まれた僕は、通信簿に小学校6年間「落ち着きがない」と書かれ続けているような子だった。だからと言って、人前に立つのが好きだったわけではなかったと思う。今でも、やっぱり人前に立つと多少は緊張する。ただ、一貫して落ち着きはなかったし、今でも自分のことを「精神年齢6歳の55歳児だ」と思っている。 そんな僕は、小学校4年生の学習発表会で「役者になるために生まれてきたんだ」と思った。それは「好き」とも違うし、卒業文集の将来の夢に「役者」と書くような“夢”とも違った。“運命だ”と信じて疑っていなかった。今思えば「根拠もなくてバカじゃないの」って自分に言いたいけど、それくらいの強さで思っていた。 強い情熱と相反するかのように、子どもに似つかわしくない冷静さも併せ持っていたのが僕だ。「俳優になる運命だ」と思っている一方で「田舎にいる自分が、大都会の